クロとシロと俺ブログ。BNR32 -NA1-

スカイラインGT-R BNR32のお手軽レストア情報やRB26エンジンのオーバーホール、チューニング手法などを実体験をもとに情報発信しているブログです。最近はサブのNSXもいろいろDIYでプチレストアを楽しんでいます。

BNR32黒 ときどき 白

BNR32専用 RB26 アースケーブル モータースポーツスペックの試作テスト。小技 BCNR33 BNR34

 

先日、天気の良いうちにリップ補修を終え。

一息ついて作業場の片付けしてると・・・。

 

 

EFIの石黒社長から、連絡がありました。

モータースポーツハーネスのアースケーブルを試作して、BNR32実車テストしたいんだけどやらない!?

 

 

そんな緊急オファーがありまして、速攻承諾!!

試作現場へ潜入してきました。

 

 

 

ちなみに自分の車はアースは純正部品で交換してあります。

現状、エンジン始動もオーディオも全く問題はない状態ですので、これは交換する意味はあるんでしょうか・・・。

 

 

 

が、

 

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かっちょええぇじゃないですか!

エンジンルームの男らしさは200%増しです。

 

 

 今回試作したBNR32専用アースは、MIL規格とモータースポーツハーネス用の専用素材を使ってワンオフ製作した特殊なタイプです。EFIの石黒社長いわく、RB26のような発熱量の大きなエンジンルームでは、配線の被膜の耐久性が求められるだけじゃなく、取り回しや車両側の電気の流れを安定させるためにアース性能は、純正ハーネスより高ければ高いほうが良い!ってことらしいです。※厳密にはバッテリー性能や、消費電力の増加によりボディアースに求められる性能は車両ごとに異なるのでご注意。

 

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 個人的には、BNR32用のモータースポーツハーネスというジャンルに規格対応している製品は一般市場には皆無ですので、こういった身近なところから本物を使いたい方にはピッタリかもしれませんね。

 エンジンルームでも目につきやすく交換しやすいので、所有欲も満足させてくれるというものです。

 

 

俺の庶民心を、うまくついている品ですな。

ぶっちゃけエンジンハーネス全部は、ちょっと高くて手が出せないからね。

アースだけなら、たぶん俺でも買える・・・値段知らんけど。

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※レイアウトは純正アースケーブルと同じように、バッテリーのマイナスケーブルで、BNR32だとボディとエンジンの2か所に分岐して直列繋ぎとなります。

 

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ところで製作現場で気がついたんだけど・・・・。

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これすごくない!?

 

こんなカシメを見たことあります?・・。

自分は初めて見ましたが、ハーネスのカシメ部分が、専用機械で数トンのプレスをかけて、導線が1本になっちゃってます。

これはカシメ部で外れることは絶対!?ないでしょ・・・。

完全に導線1本になってるやん!

 

 

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被膜は耐熱、耐水性能が高いDR-25を使用、カシメ部の錆や劣化も万全対策!?

導線の太さも、純正よりも太くしなやかになってるようです。

 

 

早速、車両に取り付けて実働テスト!

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っうか、取付はエンジン側がめっちゃしんどい位置なんですよね。

先が曲がるソケットレンチ必須!

 

 

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製品版では、この金具は変わるかも?・・・。

 

 

交換した感想。

1、純正アース仕様のときよりエンジン始動が良くなった⁉

2、エンジンルームで、レーシングカーぽい配線が目につくようになる⁉

3、熱、水、劣化の対策がしてあり耐久性が高くなる!?

 

 

ぶっちゃけですが・・・。

効果が体感できるくらい見えませんでした。しかし車両はボディアースを必須としている時点でアースケーブルは必須!つまり「より耐久性のある高性能な品に交換しておけば安心」っていうお守りグッズ的な位置づけの品でもあります。

 

経年劣化の最大リスクは?

アースケーブルが劣化すると、電気で動いている箇所全てに悪影響をもたらします。簡単にまとめると、RB26で特に大きな電力を必要とする箇所は、ダイレクトイグニッションコイル、燃料ポンプなどエンジン始動前に電気を必要とする箇所で、これらには純正レイアウトでも。大きなリレーやヒューズがついています。もしアースが劣化して数パーセントぐらいの電力が足りなくても動作しますが、その足りない電力分で本来の性能が劣化しているのは確実と言えるでしょう。

また重要な箇所だとecuや各部センサー、エンジンコントロール系は、多くが電気で動いています。どれか1つのセンサーでも動かないとエンジンに不具合が確実に起こります。アースを含めecuに接続してるワイヤリングが、高速走行中に振動や熱による経年劣化で破断することを想像するだけで恐ろしさは倍増しますよね。

エンジンとecuを繋ぐ神経系とも言えるエンジンハーネスですが、最後はボディアースからアースケーブル1本でバッテリーに繋がっています。

 

アースケーブルの耐久性や性能が大事な理由は、事実上、車両の電力供給で1本の生命線となっているからなんですよね。

 

BNR32は古く経年劣化が激しい個体が多いですから、日頃からメンテナンスや注意な箇所だと感じますよ。

 

 

試作品を取り付けした後に。

さて今回、試作品のアースケーブルを取付した後に気が付いたんですが、取り付ける前と、後に始動時の電圧とか電流とか計測していたら効果が数値で「目に見える」ようになるかもしれませんね。

個人的には純正部品も高額になってるし、どうせ部品交換するならモータースポーツハーネスを使いたいって方には、お勧めできる品だと思います。

 

 

このモータースポーツハーネス仕様のアースは・・・。

販売価格が純正とあまり変わらない設定にするそうです。

※プロやマニアの方には、長さや太さ指定とかケーブルの仕様違いもオーダー製作を受けてくれるらしいですよ。

 

 

 

アースやRB26のハーネスが気になっている方は、EFIテクノロジックさんに直接お問合せください。

 

 

ではでは!