NSX アイドリング不調を直してみた。まずはスロットル付近から・・・と思ったら。-NA1- 富山から。
先週から唯一残っていた作業が、NSXのアイドリング不調の修理です。
症状
①アイドリング時に500回転ぐらいまで低下する。
②アイドリング補正が働いて150~300回転ぐらいの細かいハンチングを繰り返す。
③始動時など水温補正が働く間(回転が高い)うちに症状が出ない。
④プラグ、イグニッションコイルに問題ない。
この症状だとBNR32の場合はAACバルブ、スロットルセンサー、エアフロとか吸気系から疑うよね。あとはエアコンの動作でどう症状変化するか?といったとこだけど・・・。
-NA1-の場合はエアフロが無いので、スロットル周辺だとスロットルニードル、スロットルバルブ、アイドルバルブ、点火系、ハーネス交換していないのでカプラー接触不良などが怪しい。いまのところエアコンON/OFFにも関係なく症状が出てるし、回転数の上昇で、点火系に異常が体感上も目視でも見受けられないないので、点火系、エアコン制御系は省いて楽なほうから解決策を模索していこう。
となると、アイドリングのみを制御しているセンサー類や、制御系が一番怪しい。
まずここを解決してからじゃないと、先に進めない。
調べてると、NSXはスロットル全閉時に吸気制御をおこなっているサージタンクのエアバルブ、ファーストアイドルバルブ、エアコントロールバルブ、これらの吸気経路に蓄積したカーボンが原因で、アイドリング制御が不安定になるらしい。
んじゃ、まずはスロットル付近を確認して掃除するためにバラすね。
エアフロ無い時点でこの辺りには厳密な気密性は無いんだけど、ウチの子は、古いせいかエアクリBOXと、スロットルまでのダクトのゴムが固くて外しにくかったね。エアクリーナーも汚れてる。
正面がスロットル本体、左上に見える穴がサージタンクの吸気バルブへ続く穴。
アイドリング時はスロットルが全閉でも、この穴から吸気を供給してアイドリング時にバルブを電子制御している。見えているスロットルバルブがスラッジなどで汚れている場合には、左上の穴の奥を、ブレーキクリーナーで噴射掃除するといいらしい。
小さな穴の奥の電子バルブをブレーキクリーナーを噴射して綺麗に掃除するってことだね。
これがダメなら次は他の個所をあたろうかな。次はファーストアイドリングバルブ、EACVへと掃除をステップアップすることを決断しました。
と思ってたんだけど・・・・。
この穴の奥に向けて、30秒から1分ほどブレーキクリーナーで念入りに噴射して、掃除しただけでアイドリングが普通に安定するようになりました。
経年でスロットルやインマニにスラッジのたまったNSXによくあるトラブルらしいので覚えときますよ。