BNR32 RB26 GTコンロッドに物申してみる。エンジン 富山
この前、Z-tuneにあこがれて、期待に胸を買ったNISMOGTコンロッドだけど...。
いまこんな感じ ↓
はい今日も、GTコンロッドの大端部を 3g 削って磨いて重量調整するんです。
はい?
そう1本、約3gの作業です。
形が変わるよコンロッドわ。
2グラム削ると見た目が別物だよ。
これ見て。↓
削ったトコ、磨いてツヤツヤ〜。
ところで、なんで3gも調整がいるんだって?
新品GTコンロッドの大腿部で6本中1本が、1g足りず、1本は2.5g重かった。
6本の全体重量も0.8gズレていて、1g以内が完成品質なんかな?
わからんけど、部位ごとのバラツキがすごい。
1番ひどい2.5gのヤツを、とりあえず1本だけ買い足しても良かったけど・・・。
ニスモさんの場合、今度は5gズレてる可能性もあるわけですよ。
なぜかって?
そりゃね。
今の時代の製品としては、あまりにも製品バラツキ酷いから、俺は直接ニスモさんに電話して聞いたの。
そしたら、GTコンロッド、重量バランスは計測してないんだって。
これニスモ信者として、信じられる?
GTコンロッドって、ニスモの記念限定車?BNR34 Z-tuneって1700万の車のエンジンパーツですよ。そのエンジンのコンロッドが重量バランス計測してないんだよ。GTクランクはダイナミックバランス済みらしいけど。
ディスるわけじゃない・・・けどね。
ニスモさんはコンロッド重要視してないのかな。車両の搭載エンジンは、大量のGTコンロッドの中から厳選して使用してるのかわからんが、Ztuneのカタログやパンフどおりだとしたら、今の時代に、このパーツ作りは…ない..な。
ちなみにニスモさんに泣いて頼んでも、GTコンロッドは新品パーツでも交換してくれません。
と、愚痴言ってたら…。
ニスモさんのGTパーツに対する考え方が書いてある記事をみつけました!
実は、GTパーツの説明文に、ちゃんと書いてありました。ただ一般的には、理解しにくい書き方だったってことです…。
以下引用↓
「RB26DETTエンジンパーツ(競技用)」は、スカイラインGT-R「GT500レース仕様」、「ニュルブルクリンク24時間レース仕様」および「NISMO R34GT-R Z-tune」等用に開発された競技用エンジンパーツで、競技での使用を前提に十分な強度、精度を兼ね備えた至極のスペックを誇るハイクオリティパーツです。なお、本商品は、エンジンチューニングのノウハウを持ったチューナー向けの素材商品です。
!!!
「なお、本商品は、エンジンチューニングのノウハウを持ったチューナー向けの素材商品です。」
なるほど・・・。
そういう意味だったんですな。
GTパーツは、あくまでもエンジンに使うパーツとしては素材商品なんです。
つまり「昔ながらの手組みエンジン職人」が使う加工前提の部品ってことで正解なわけね。
これで多くの謎が解けましたょ。
だってニスモでも、GTパーツ使ったコンプリートエンジン無いもん。
このエンジン1台作る時間あったら・・・。
s1を2台は作れそうだもん…。
結果。
1980年代並みにコンロッド5本の削り作業となってますので、どんどん完成遅れますょ!
アハアハあはははははヒャヒャ!(*⁰▿⁰*)
めっちゃ時間かかるぅ~
とりあえず俺は、EFIテクノロジックの石黒社長に少し詫び入れて、この超がつく面倒な作業頼んじゃいました。
ちなみにHKS製品では、こんな面倒な作業はない。製品制度は完璧に近く、重量誤差もほぼ抑えてきます。
今回hksさんのピストンを6個計測したけど2gどこか、重量ズレてるの0.1gと0.2gの合わせて3個で、あとは0.0gの誤差無しの超完成度。
さすが、パーツメーカーの優等生です。( ´∀`)
この製品精度が、
現代パーツのスペックですよ。
でも俺、正直言って。
本質的に優等生が嫌いなんです。
ニスモのGTパーツくらい職人の加工技術が試されるほうが好きなんだよね。
それが。
エンジン出来上がったときに、俺だけの玄人向けの味つけになると思ってるから…。
ん?勘違い?
まぁ
作業、俺やってないし〜(笑)
石黒社長!
ウチの子、ホント頼みますわ〜!(´;ω;`)